MTAAのTrunk(幹)
一本の苗木が大樹に生長するためには、肥沃な土壌にしっかりと根を生やし太い 幹を育てていかなくてはなりません。MTAAの活動を一本の樹木にたとえるならば社会経済の中で求められるさまざまな業務は異なった部位の枝葉で行われているようです。 それぞれの部位は異なっていても、どれも建築を取り巻く広い社会経済の中で求められているものです。社会の求めるニーズはどれも具体的で専門的な知識が必要とされます。 ところで現代日本社会を見わたせば私たちの人工環境は成熟しており、新しいものをつくりストックを増大させていく社会から、既に手にしたストックをいかにうまく生かしていくかという社会になり つつあるように思えます。このような成熟社会の中で建築家の役割も多様化し、新しいデザインや建築を提供するばかりでなく既に構築された社会の基盤を下支えしていくような需要が生 まれているのも事実でありましょう。